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『僕のそばにいたいなら飼ってあげる』
そう提案されて、俺はそれでいいと頷いた。
だってその条件を飲まないとそばにいれないから。どんな形でもいいから近くにいたかった。
あの後、LINEを交換させられて「帰ったら連絡する」とホストのような甘い言葉を囁かれて家に帰された。
別にペットでも構わない。
でも、飼うって一体どういう…
スマホ画面を見つめてると玖音からの通話画面になって慌てて開始ボタンを押す。
「も、もしもし!」
『わ、出るの早。もしかしてずっと待ってたの?』
「た、たまたまだよ…」
まぁ少し待ってたのは事実だけど…
『そうなの?ふふ』
絶対信じてないなこれ…
すべて読まれてるのが悔しいけど、同時に嬉しかった。
『和くん。店には来ちゃダメだからね』
「えっ」
それ以外何処に会いに行けばいいのか。
てっきり許されたと思ってたから想定外の事に戸惑う。
俺が聞く前に玖音が言葉を続ける。
『大丈夫、明日また会えるよ』
「明日…?」
『ちゃんと学校、行くんだよ』
一方的に切られた。
学校…?まさか放課後迎えに来るつもりなのだろうか、
ホストみたいなあんなのが学校の前にいたら全女子生徒が大騒ぎするに違いない。
多少の不安はあったけど、次に会えるのが思ってたより早かったのが嬉しくて昨日の疲れもあったからか俺は眠りについた。
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