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「てかさ」
低い声と同時にドンッと耳元で鈍い音がして思わず肩が跳ねる。
いわゆる壁ドンというやつだ。
背が高い人からされるのがカッコイイー!ってなるのかもしれないけどサイドを塞がれて上目遣いで見られるのも…悪くないな、って思った。
前髪から覗く目が裏の玖音で、思わず息を呑む。
「な、に…」
「昨日言った事、覚えてるよね」
昨日…
忘れるわけ、ない
「…飼ってあげる、って?」
「了承したよね」
「…いや、えと…」
「ね?」
確かにしたけど、したけど…!
まさかの正体に戸惑いを隠せなくて口篭る。
だって同級生だぞ、同じ学校だぞ。
普段の学校でも顔合わせる事だって今後あるし…こんな、近くにいたら俺、逃げたくても逃げれないじゃん…
今までだったらただのネットの繋がり。一夜限りの関係。
数回やって、飽きたら切って、姿を消す。
そんな事を全然平気でやっていたけど、この人はそうはいかない。
もうすべて知られてしまってる。
辞めるって言ったのに…辞めれなくなってしまう。
昨日抱かれた時点でこの人から離れられないことはなんとなく悟ってはいたのに、俺はなんだか怖くなってしまって言い訳を探す。
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