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これまでの
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僕の記憶は小学校低学年まで遡る。
「うわ、鉛筆触っちゃったんだけど!最悪~」
小学生の時、僕の私物や僕自身に触れると痣が移るのでエンガチョしなければ痣が移るという呪いは、6年間続いた。
「エンガチョ」は穢れ(けがれ)の感染を防ぐための仕草だ。
僕が、どんなに勉強や運動を頑張っても、人に優しくしても、良い子になりますと神様にお願いしても、僕から穢れが消える事は無かった。
「悪いけど、うちの子に近づくのはやめてもらえる?」
同級生の母親が言った。
登校班が一緒なだけだよ、、、
「おはよう」って言うだけだよ、
僕触らないよ、それでもだめなの?
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「…はあ、移ったりしないよな」
中学校の時体育で2人組を作った時余った僕は先生と組むのかな、と思ったが先生は言った。
僕と目を合わせない先生。
先生、迷惑かけてごめんなさい。
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中学に入ると、ゲイの僕に好きな人が出来た。僕の初恋の人。
隣の席で、いつも僕に「おはよう」と声をかけてくれるクラスの人気者だ。
「え?松山?あ~正直可哀想すぎるから声だけ掛けてやってるけど、友達?んなわけねーだろ。あんな汚いの隣に居たら恥ずかしって」
僕のいない所で偶然聞いてしまった会話。
僕が「おはよう」の、その一言にどれだけ救われていたか貴方は知らないんだろうな。
ごめんなさい。
好きに、なったりして、気持ち悪いのにごめんなさい。もうしません。
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「あんたって、本当に醜い。生きてて楽しいの?楽しくないでしょ。」
「あんたと同じ食卓につくと食欲が失せるからちょっとは気を使ってよ」
母が言った。
「お前みたいなやつと血が繋がってると思われたら俺の将来に関わるだろ。俺の人生めちゃめちゃにする気かよ」
兄が言った。
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