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10. いじけた指先に熱を絡めて
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好きか嫌いかで言ったらまだ嫌いの範疇で、相も変わらず自己中な俺様天宮城様だけれど。
それでも俺の中の何かは確かに、変わり始めていたのだろう。
「っん…!ぁ、う……」
ふにゅふにゅと尻肉を揉んでいた手が段々と明確に、奥の窄まりを指先で触れてきて、時にぐっ…と強く入り口を指の腹で突かれて。
あぁ、ここを。
この奥を、何度も、何度も。天宮城のでぐりぐり突かれて、いっぱい中に出されたんだって……甦る記憶と共に、感覚まで思い出して腹の奥がきゅんと疼く。
中に入れられた訳でもないのに。まだ、入り口を触られただけなのに。
その先の深い快感を期待した浅ましい身体が、もっと、早くときゅんきゅん疼き出してしまう。
それがまた、愉しいのか。
口の端を吊り上げた天宮城は執拗に入り口を擦るだけで。
まるで思い出せと言わんばかりに、強く、弱く、一定のリズムでトントンと蕾を押し上げてくる。
いつかの、激しい律動を再現するかのように、何度も。
「っ……!や、だ…っちゃんと…っひゃ、あ…っ!」
期待に膨れた身体はこんな疑似的な行為だけでも、過去の感覚を投影しだして身体の奥が震えて、気持ちいい。
気持ちいい、けど。
足りない…
押し上げられる度にきゅんきゅん疼く奥が切なくて、弱い刺激の一端までも漏らさず追おうとするけれどこんなんじゃイけなくて。
なんでこんなイジワルするのかって……そんなの簡単だ。
「っ…焦らさないで、挿れて……」
そう請えば、ニ…と深まった天宮城の微笑みに、あぁやっぱりなって。
とろとろに弱るまでいじめたいなんて、嫌な奴。
それでも。
屈服することに幸福感を覚え始めている俺も、大概だった。
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