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昨晩はお楽しみでしたね
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静夏side
・・・昨晩はお楽しみでしたね、と言われても言い返せない。
俺は一つため息を吐いて、寝起きで重い身体を起こした。
枕元のiPhoneで時刻を確認すると、午前4時30分。
楽は・・・まだ寝ている。寝顔は昨日も見たが、やっぱり新鮮だ。
『あの薄気味の悪い笑みが無いと、なんか、幼い』
俺は楽を起こさないよう物音を立てずに部屋を出て、廊下奧の黒い扉の部屋へと足を進めた。
「・・・」
この部屋には相変わらず、何もない。
「おはよう」
部屋の中心でごろりと寝転がったソレに俺は挨拶をする。
返事は無い。それを確認した俺は、すぐに部屋を出てキッチンへと向かった。
今日は、楽の弁当を作らなければならない。
『フェラが弁当と同等とか・・・・神経どうなってんだよ』
冷蔵庫を開けて中を確認する。卵、ベーコン、昨日の夕飯の残りとプチトマト、レタス・・・昨日の朝食とか夕飯の様子から小食っぽかったし、あんま多くしても食べきれないか。面倒だけど、まぁ昨夜ノッた俺も俺だ。
何が好きかとか、何が嫌かとかはわからないが、とりあえず卵焼きとかでも入れとけばいいんだろうか。
「他人に弁当作ったこととか・・・」
流石に、無い。
親にはもちろんのこと、元カノにも無い。
卵を深皿に割ってかき混ぜ、油を敷いて温まった状態のフライパンに流し込む。
味付けは醤油。ぶっちゃけ、俺は卵焼きにも味にもあまりこだわりは無いためほぼ適当だ。
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