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昨夜の仕事
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静夏side
昼休みを終えて、杉沼彩とその取り巻きが帰ってきた。
・・・何故か少し怯えた様子で。
脅しでもしたんだろうか。
教室に帰った瞬間、「アイツヤバい」という声がちらちら聞こえた。
授業中にLINEで楽に尋ねると、『何もしてない、責められてる途中に笑っただけ』と返ってきた。
俺はなんとなくで状況を察する。
『まぁ・・・そりゃ、なぶってた奴が急に笑ったら普通に不気味か』
感覚が普通の人間から見たら余計に変にうつるんだろうな。
あの様子なら、もう杉沼も楽に何かしようとは思わないだろう。頭おかしい奴虐めたいと思わないだろうし・・・・。
凛が振られたという噂が流れたみたいだし、いずれ学校での楽への関心は以前と同じ程度になる。
「・・・・」
俺はiPhoneの画面を見つめたまま、ぼーっと考える。
昨夜寝れなかったせいか、眠気が凄くて頭が働かない。
『重の話・・・あれ、本当か?』
俺は昨夜のことを思い出す。
重に呼び出された俺は、いつものように仕事を終えて帰ろうとした・・・けど、重が急に楽のことについて話を。
『・・・俺が一番最初に殺した男・・・楽の・・』
俺は楽の机を見て、目を細める。
重の情報が間違っていることは少ない。本当にそうだとしたら・・・。
『奥の部屋のアレ、処理しなくちゃな』
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