アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
18
-
《君の声で僕を呼んで》7
「なになに 僕のいない所で悪口でも言ってたの?」
「おやおや〜?その口振りでは言われる覚えがあるように聞こえるよ?── ねェ 零?」
(零って…この人がもう1人の種馬……?
やる気なさそうっていうかだるそうっていうか……)
「零!そんな事より残りの種馬の2人と仲良くなったんだよ!そこの男の子が空で、後ろでぷるぷるしてるのがかすかだよ!」
「まともに話すのは初めてだね。零だよ 13歳。」
ちゃんと紹介してえらい??と此舞に褒めてと強請る行人は置いておいて、零はおれと同い歳なのにどこか諦めてるような顔をしている零が何故か気になった。
「あの…えっと、微だよ…14歳 種馬になってまだ1年目でわからないことだらけなんだ。
その…零ちゃんは何年目なの…?」
「何年目って、俺と同い年なんだから1年か2年くらいだろ。」
(そしてまたちゃん呼びにつっこまない……)
「ふふっ だって零。何年目か教えてあげたら?っ……」
何がツボったのかくすくす笑いながら零に話しかけてる此舞にイラッときつつ、零の回答をあおった。
「此舞何笑ってんだよ…!違うのかよ?」
「あぁ〜……僕精通早かったから。
9歳から種馬だから4年やってるよ。
まぁ言うてもパートナーは1人だからそんなにしんどくはないよ。」
「よっ、4年!?9歳からって……」
「零は顔がこの施設の中でも各別にいいからね。
質のいい子供を作るために1人なんだって。
それはちょっと羨ましいよねェ…。」
俺はまだ両親から受けた行為をトラウマのように覚えていたから零には同情に近いものを感じていた。
俺と同じで…って。でも零は俺よりずっと苦しい思いをしてたのをこの時はまだ知らなかった。
「パートナーの数って重要だよね。
僕なんか今6人とさせられててさ…しんどいよね」
「俺は3人だからそれほどでもない!」
「あ…俺も3人だからそんなに。
微はパートナー1人だから零から色々聞けるな。」
「まァパートナーの数は置いておいて、何か僕に話でもあったんじゃないの?
珍しく此舞が本読んでないし。」
全員して忘れててさっき話していた鬼退治について零に話した。
零は話してる間黙って聞いていた。
微が話しているのを聞きながら零が来る前に此舞が話していたことを思い出していた。
【零はその場に適応していくから難しいかもしれないね。それに、零には自分より大切なものがあるから……】
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
18 / 58