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「あーお腹いっぱい、眠くなってきた」
親子丼をそれぞれ食べ終え、僕も律の言う通り眠くなってきた
「あ、そうだ
お昼寝に最適な場所があるんだ、案内ついでにお昼寝しない?」
「お昼寝ってサボってたの?空って案外ヤンチャなの?」
ニヤニヤと意地悪い笑みを浮かべる律は年相応な表情をしていた
そんな初めて見る表情に何故だか少しドキッとしながらも質問に応えようと言葉を探す
「サボりって言っちゃえばそうなんだけど…
1人になりたいときとか、空を見たいときに、丁度いいよ」
「へえ、それは聞いておきたいな
でも教えちゃっていいの?俺しょっちゅう行くかも」
「律だったら、いいよ…」
「空…」
自分の気持ちを正直に伝えてみると、結構な間が空いたあとあまりにも切なげな声で僕の名前を呼ぶから、顔が見れなかった
無意識のうちに早足になって、僕のお気に入りのその場所はもうすぐそこに見えていた
「あ、ほら、あそこだよ
あのベンチ、日当たりが良くってね」
「ほんとだ…木が周りにいっぱいあるから人も来なさそうだね」
「そうそう、少なくとも僕が使ってる時は人が来たことはないよ」
話しながら2人でお気に入りの明るい色の木のベンチに座る
いつもより拳1つ分、距離が近い気がした
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