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翌日の昼
朝から律のテンションがMAXで僕は少し疲れてしまっていた
「早く時間にならないかな、ね、空」
「そうだね」
浴衣の準備も万端で、山を下る時間を考えても3時から4時くらいに出れば充分で、今はまだ何もすることがない
着付けは僕のは律が、律のは僕がすることになった
お互い自分で着れるけどそれじゃなんだか味気ないじゃん、という律の意見からだった
心底着付けを習ってて良かったと思った
「まずは焼きそば食べて、そうだな、たこ焼きも食べたい
イカ焼きも食べたいし、たこせんも!
甘い系はりんご飴は絶対でしょ、かき氷も食べたいな〜」
「どんだけ食べる気なの」
子供のような顔をして食べたいものをたくさん挙げていく律がおかしくて
ふはっと吹き出してしまう
律と居ると、自然に笑えることが増えてきた
「いいじゃん、食べたいんだもん」
「いいけど…入るの?
あ、あとりんご飴ってなに?りんご味の飴がお祭りで売ってるの?」
ただ思っていた素朴な疑問を投げかけると、律は大きく目を見開いた
「もしかして、空ってお祭り行ったことない?」
「うん…ダメだった、かな」
「ダメなわけないじゃん!初めてのお祭りが俺で嬉しいんだよ
そっかぁ、初めてか…
絶対思い出に残るようにエスコートするよ」
「うん、ありがと」
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