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プロローグ1
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僕の生活に大きな意味はなかった。
知識を得るためだけに学校へ通う日々。
それが変わったのは中学校2年生に上がる時,僕は君と出会った。
宮崎郁人。
君はクラスの中心的存在で初めはただ教室の端の方で見ているだけだった。
明るくて元気で面白くてかっこよくて…良いとこだらけの君はいつも笑って友達と話していた。
そんな彼にいつしか興味を持つようになっていた。
部活はサッカー部で授業が終わると急いで部室へと向いすぐ校庭へと姿を現す。
放課後はそんな君をたまたま図書館で勉強を始めるしていた時に見つけ仲間とじゃれあったり一生懸命汗を流しながら頑張る姿が眩しかった。
そんな日々か夏休み前まで続いた。
夏休み前のある日の放課後図書室で勉強をしていた僕だったけど鞄をあさりあることに気がついた。
遥「しまった…参考書を忘れた」
手間だがないと勉強に困るので取りに行くことにした。
そっと教室を覗くと机に腕を付き寝ている君を見つけた。それはもう気持ちよさそうに寝てる君を。
でもおかしい。
今日は普通に部活もある日だしなくても彼は自主練をやる。
起こした方がいいのか起こさない方がいいのか悩んでいるとふと彼の呼吸が速いのに気がついた。
そっと近づくと顔も赤く汗が出ている。
もしかして…。
そっと彼のおでこに手を置くとありえないくらいに暑くなっていた。
熱がある。
そう確信し僕は急いで彼を保健室へと運んだ。
この時人間はつくづくすごい生き物だと思った。
僕より頭一個分くらい大きな彼を何とか運べたことにほっと一息つき先生に「宮崎くんの荷物取ってきます」と言い荷物を取りに言った。
あの様子だとずっとあそこにいたんだろう。
教室に付き自分と宮崎くんの鞄を用意していた時ふと宮崎くんの携帯が光っていることに気がついた。
悪いと思いながらも緊急だったらいけないと思い携帯の通知を見るとスラーっと部活の先輩や後輩,同級生からのメールが山のように来ていた。
内容は『何で部活に来ないんだー』とか『大丈夫か?』とかそんなメールだった。
僕は悩み鞄を持ち教室から急いで出た。
向かうのは校庭だった。
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