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困ってます6
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遥「ただいまぁ…」
リビングに入りそのままソファにダイブした。
今日も疲れた。いよいよ来週に迫った文化発表会。みんなもそれなりに気合がこもっている。
なんて言ったってMVPを獲得したクラスには1日休みが貰えるから…。
柊「おかえり~遥ちゃん。お疲れモードだね~」
俊樹「遥だらしない」
遥「ごめんね…ちょっと疲れた」
要「遥,腕が膝に乗ってる」
先に座っていた要の膝に伸ばした手が乗っていた。
あぁ…いけない。ぼーっとしてた。
遥「ごめん要。ちょっと若い子の相手って意外と体力使うんだということが分かってね…」
起き上がりながら今日のあったことを思い出す。
要「若いってそんなに変わらないだろ。どうせいつものチビたちだろ」
柊「今日はどうしたの?」
遥「…昼は大輝くんが卵焼きを食べさせてくれて…咄嗟に口に突っ込まれたから食べるしかなくて。そしたら和也くんと拓也くんが自分もやるって言い始めちゃって…」
俊樹「それは…少食の遥にとってはきついな」
遥「うん…確かに美味しんだけどね?でも限度というものがあるでしょ…。さっきも下駄箱のところで3人が待ってて…何故かエスコートされた」
僕のどこがそんなにいいのやら…。
最近では3人が来ているのが高等部でも噂になって止んでいたはずの陰口がまた始まった。
今度は年下の子を唆したと…。
誰かを好きになる感情は僕は止めはしない。
けれどその相手が僕となると話は別だ。
とりあえずお風呂に入り部屋着に着替える。
七分丈丈の上下。なんか幼稚に見えるような……。
好きと言ってくれて素直に嬉しい。
けどやっぱり僕といることで悪く言われるのは見たくないんだ。
柊「遥ちゃん?」
遥「っん」
柊が僕の頬を手を添えて,僕の名前を呼ぶ。
遥「なぁに?」
柊「これ飲んで。ホットミルクだよ~。疲れた時には甘いものってね?」
ニコッと笑う柊に疲れが浄化されていくような気になる。僕も笑を返してありがとうと言う。
まだ熱いそれをふーふーしながら飲む。
そういや猫舌の人は舌に問題があるんじゃなくて歯のU字が広いか狭いかで決まるらしい。
遥「要」
要「ん」
遥「劇の最後でさキスシーンとアレンジ加えたお姫様抱っこシーン…それに最後のプロポーズシーンあるじゃん」
要「あぁ,あるな」
遥「要ってお姫様抱っこ出来るの?というか練習で1回もしてないから僕結構怖いんだけど」
実際結構怖いんだよね。
お姫様抱っこってあれでしょ?よく女の子が憧れるって聞く。要背が高いから横抱きにされる=体全体が高い位置にいく。
要「舐めてんのかおい」
遥「別に舐めてないけどさ…怖いものは怖い」
要「はぁ…」
急にソファから立ち上がった要は僕が座っているところまでくる。持っていたミルクの入ったカップを机に置くと腕を膝の下と脇の下ら辺に差し込み持ち上げられた。
遥「ッッちょ!!」
要「これでもまだ気に食わねぇかよお姫様」
急な浮遊感に僕らしくなく焦る。
食卓の方の椅子に座っていた2人は「おぉ」と言いながら感心した様子で僕らのことを見ている。
遥「もういい!!もういいから!!お願いだから下ろしてください!!」
足が床につきソファに座る。
怖かった…。まだ足震えてる。
柊「遥ちゃんが大きな声出した…」
俊樹「あんな焦ってる遥見たことない」
要「お前そんなんで大丈夫なのかよ…本番はあれやって俺が歩くんだぞ?」
…不安しかない。
しかもそこで幸せそうに笑を浮かべていないといけないと言う鬼畜設定。
遥「要!!悪いけど今日から毎日練習に付き合ってください!!」
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