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愛の病
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最近自分が我儘になっているのが分かる。
抱きしめて、触れていて、もっと...もっと。
会えない時間にずっと恋人のことを想い、会えない事実に苦しくなる。
舞台のための練習で多忙となり、名瀬とは会えない日々が続いてる。
舞台好きでやってるけど、稽古場と家に帰って寝るだけの生活は嫌になる。
「疲れた~!!」
家に帰ると、ソファーに倒れ込む。
すぐに寝たい気分になるが、気力を振り絞って夕食の用意をする。
舞台中は体力が大事だから、食べることはしっかりしないといけない。
少し悩んだが、ビールも1本。
いつもの習慣で、名瀬のコンサート映像を見ながらの夕食。
会えない寂しさを紛らわす為のものだけど、寂しさが増してる気もする。
「...かっこいいよな、やっぱ」
ビールを飲んで気持ち良くなっているのもあって、映像とリンクして名瀬の吐息や腕の感覚を思い出す。
ベッドでの表情や、その声を思い出すと下半身が熱くなるのが分かった。
そっとソレをつかみ、意識を集中させる。
「ふ...ぁ...」
キスをして、抱きしめられる感覚。
ソレを優しく包む手の感覚。
考えるだけでその気持ち良さを思い出し、さらに熱くなる。
「ん、あっ...あ...ぁ」
「一人でイッちゃうの?」
もう少しで絶頂をむかえるという時に、名瀬の声がした。
驚いて手を止めた俺に、名瀬は手を添えて先を促す。
「...ぁ、なんで...」
「いいから」
思い出していた感覚と同じ手の感覚。
その気持ち良さに、すぐに白濁を吐き出した。
肩で息をする俺の額に、名瀬は優しくキスをする。
「ずっと会ってなかったから、時間ができたし久しぶりに来てみたら一人でシテるんだもん」
名瀬が入ってくるのも気づかないくらいに集中してたと思うと、恥ずかしくて顔を見れない。
目を合わせない俺を、名瀬は嬉しそうに抱きしめた。
「寂しかった?だからシたの?」
「......」
「俺のこと思い出してくれてた?」
「もう...名瀬のアホ...」
その行為を口に出されると恥ずかしくてたまらない。
名瀬の言う通りだから余計に羞恥心が襲う。
「可愛い、洸ちゃん」
子どもにするみたいに頭を撫でられる。
それでもその感覚が本物である事が嬉しくて、自然に笑みが零れた。
会いたかった愛しい人が目の前に居る。
抱きついてキスをする。
「誘ってんの?」
嬉しそうな名瀬の声。
自分だってその気なくせに...。
ベッドに移動して、お互いの服を脱がせる。
しっかりと立ち上がってる名瀬のソレ。
ソレが自分の中に入ってくるのを想像して、気持ちが高ぶる。
名瀬の指がウシロに入れられて、抜き差しを繰り返された。
何度もいいとこに当たり、身体が震える。
「とも...も、お願い...」
指が抜かれて、名瀬の熱いものが入ってきた。
深くまで繋がったとこでキスされる。
ゆっくりした動きから、少しずつ激しくなっていく。
「あ...んぁ!」
名瀬の熱にのぼせて、何も考えられなくなっていった。
眠る名瀬の髪を触る。
不安な気持ちを一気に消してくれる、この温かい気持ちは名瀬と居る時にしか味わえない大切な気持ち。
好き過ぎて、もっとっていう気持ちは消えることはないけど、名瀬と抱き合うと満足感でいっぱいになる。
この不安定な気持ちを恋って呼ぶのかな。
でもこの不安定さも心地いいって思えるんだから、恋の力ってすごいよね。
*****
洸介の一人エッチ、それを見つける名瀬♪
書いてて楽しかった!
恋人に会えないと淋しくて、会うと嬉しくて...恋愛って気持ちが不安定だなぁと思います。
でもそれさえも心地いい。
そんな関係がいいですよね。
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