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記憶の上書き side:名瀬 (できちゃった?!番外編)
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洸介を守れなかった...。
突然巻き込まれたアイツらの遊び。
この手で守りたかったのに...守られたのは俺の方。
写真のデータと引き換えに一晩洸介を抱かせろと言ってきた、しかも二人で。
それを回避する方法は思い浮かばない。
洸介は話を聞いてすぐにどうするべきかを理解した。
嫌なくらい物分りがいい。
当たり前だが、仕事が絡んで無ければ拒否してる。
でも、そのデータが世間の目にふれたら大変な事になるから、洸介は自分が犠牲になる事を選んだ。
洸介だけに我慢させたくなくて俺も一緒にって言うが、泣きながら嫌だって拒否された。
俺が柳を抱くのを見たくないって...自分以外の人を抱くのはダメだって...。
こんな時なのに、その独占欲が嬉しかった。
そして、その思いは絶対に裏切ってはならないと思う。
そして約束の日...洸介は震えながら「大丈夫」と言い、涙目で縋るように見ていた。
胸が苦しい。
離れる間際にキスをしたら、嬉しそうな顔をする。
...俺にはソレしか出来なかった。
部屋を借り、翌朝のルームサービスまで頼んでおいた。
1時間がとてつもなく長く感じる。
洸介は泣いているだろうか...それとも、泣き顔を見られたくなくて我慢してる?
考えてもキリがない。
俺が洸介に出来ることは、傷を癒してあげる事だけ。
時間になってすぐにノックをする。
半裸の二人とベッドでシーツに包まる洸介がいた。
情事の形跡を俺に見られたく無いのだろう。
顔を見ると、泣いた跡がある...。
心臓が締め付けられてるようにキリキリと痛い。
足早に駆け寄り、強く抱き締めた。
「痛いこと、されてない?」
俺の問いかけに無言で頷く。
見える範囲で傷付いてないか確認するが、確かに傷は無いようだ。
とにかく少しでも早くこの場を離れたかった。
データの入ったパソコンを渡されたが、確認もせずパソコン自体を壊す。
二人だけでなく、洸介も唖然としてたが、いいんだ。
洸介を抱き上げて、部屋を移動する。
まずは浴室。
二人の痕跡を消してあげたい。
自分が汚れてるからって拒否する洸介に、汚れてなんか無いって伝えると、暫く考えて包まってたシーツから出てきてくれた。
俺も裸になり一緒にシャワーを浴びる。
身体を洗ってあげるが、いつも以上に敏感な状態に驚く。
この反応は、抱かれた後だからってわけじゃない...。
何をされたか確認するが、言いたくないようで首を振り唇を噛んでいた。
聞くのは酷かもしれない。
でも、目を逸らしたら洸介の心の傷は治らないだろう。
俺が記憶の上書きをしてあげたい。
ベッドへ行き、もう一度何をされたかを聞く。
覚悟を決めたように話し始めた。
その内容に驚いた。
まさか、薬を使われたなんて...。
媚薬によって敏感になった身体が信じられなかったようだった。
それだけでなく、そのせいで感じてしまった事に罪悪感を感じてる。
洸介の心が悲鳴をあげていた。
とにかく、感じたのは薬のせいである事を伝える。
そして洸介が二人にされた事を、今度は俺がしてあげる。
形だけでもいいから、洸介の記憶を上書きしてあげたかった。
薬のせいだけじゃなく、心から感じている洸介。
手を動かすことも出来なくなるくらいまで抱くと、すっかり二人の事なんて忘れてトロンとなっている。
「洸ちゃんをトロットロにするのに、薬なんて必要ないのにね」
その言葉に真っ赤になっている。
「もう...恥ずかしいこと言わんとって」
本当に可愛い。
暴走しそうになる欲望を抑えて、洸介を浴室へ連れていく。
くてっとなって、されるがままの洸介。
その姿に悪戯心が芽生えてくる。
背後から抱き締めるような格好でお風呂に浸かって、胸の突起を触った。
「...あっ」
小さく喘いで顔を赤らめる。
限界なくらいイったのに、刺激に身体が反応してた。
抵抗することも出来ずに、快楽に身を任せてる。
「ごめん...我慢できないかも」
洸介の身体に負担をかけてしまうと分かってはいるが、もう止まらない...。
俺の言葉に小さく頷いた。
洸介もソレを求めてる。
浴槽の中で背後からゆっくりと繋がった。
何度も挿入されてるからか、ソコは柔らかく抵抗も無い。
背面座位の状態で動かないまま、洸介の中を堪能する。
暖かく、絡みつくようにヒクつかせて、次の刺激を待っているようだ。
「とも...」
暫くすると欲望のこもった声で呼ばれた。
少し腰を浮かせて、体勢を変える。
向き合うようにして口付けると、自分から舌を絡ませてきた。
下から軽く突き上げると、気持ち良さそうに喘ぎ声を出す。
洸介の身体に負担が少ないように...と、ゆっくり動いて俺自身への絶頂を促す。
イキすぎても辛いだろうから、俺と一緒にイケるようにコントロール。
少しでも気を抜けば崩れそうになってる身体をしっかりと支えてあげて、何度も奥まで突き上げた。
喘ぎ声に泣き声が混ざってきて、気持ち良すぎて限界って感じ...かな。
「や、あっ...あ、ぁっ!」
「...洸...ちゃん!!」
最奥に欲望を吐き出すと、洸介も同時に果てた。
...多分、もう殆ど出てないだろうけど。
そしてそのままぐったりと身体を預けてくる。
もう意識は無い。
洸介の中から出て、強く抱き締める。
意識が無いまま抱き上げて脱衣場へ移動させ、軽く身体を拭いてからバスローブを着せた。
俺以外の男に抱かれた事に、洸介自身が嫌悪感を持っていた。
でも...俺はそれすらも愛しく感じてる。
正直、嫉妬するかもって思ってた。
だけど実際は、洸介の事が好きすぎてたまらなくなっている。
自分が抱かれる事よりも、俺が柳を抱くのを嫌がった洸介。
薬のせいで強制的にイかされてしまい、心が受け入れられなくて泣いた洸介。
情事の形跡を見られたくなくて、必死に隠そうとする洸介。
俺に抱かれて全身で感じてくれている洸介。
全てが可愛くて...そして愛おしい。
眠る洸介は幸せそうな顔をしている。
以前のように突然不安定になる事だって考えられるけど、多分今回は大丈夫だろう。
そして事件はもう終わった。
もう二度とこんな事件は起こらないでほしい...。
でも、もしまた何かあったとしても、俺は絶対に洸介を手放す事はない。
いくらそれを洸介が望んだとしても...。
そっと頭を撫でると、無意識に擦り寄ってくる。
その可愛さにもう一度抱きたくなるが、さすがにこれ以上はヤバいよね...我慢、我慢。
口付けだけして、抱き締める。
明日の朝、洸介が笑顔で居てくれるように...願いながら眠りについた。
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