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「ねぇ、何度言わせるの? 何度も言ってるから分かるでしょう?」
本当は逆らってしまいたい。
こんな家族どうでもいいと捨ててしまいたい。
実際に母さんがそうしたように、俺だって──。
「みんなを守れるのはアナタしかいないの。ちゃんと分かりなさい、凛也」
できるわけがない。
母さんはそれが分かっているくせに呪いをかけ続ける。
──“もし、アナタが家族を捨てたら、残された弟たちがどうなるか。分かっているでしょう?”
呪いはもはや、脅迫だった。
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