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誰かが間違えて俺の席に入れたのだろうか。
そのうち気づくだろうとそのまま放置していたが、次の日になってもおにぎりは放置されたままだった。
もったいないが、持ち主が忘れたのなら捨てるしかない。
──勇気を出して掴んだ瞬間、違和感に気づいた。
米粒がカピカピに乾いて硬くなっているとばかり思っていたおにぎりは、まだふっくらとやわらかかった。
炊きたてのまま俺を待っていたみたいに。
気味が悪くて、その日のおにぎりには触れず、放置した。
次の日もおにぎりは机の中にあった。そして、やっぱり昨日のものとは別物だった。黒ごまがふってある。
どうやら毎日、新しいものに交換しているらしい。
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