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だれかとこんなにも長く濃密に触れ合ったのは初めてかもしれない──そう思えるほどキスし続けた。
舌が唇に当たる度、鶴見は真っ赤な顔をしかめて腰をのけぞらせる。律儀にビクン、ビクン、と反応している。
こいつは本当に、気持ち悪い。
だらしなくて、ダサくて、不器用で、ド変態で、言ってることはめちゃくちゃで、勝手に暴走して、意味不明な思考に迷い込む。
絶望的に気持ち悪い。
なのに、俺を想ってくれる気持ちだけはまっすぐなんて──。
「んん、フ……うぅ……!」
薄っぺらな唇を吸っているうちに、コイツがまた泣きだしているのに気づいた。ひくひくと震えながら大粒の涙をこぼしてる。一緒に鼻水まで垂れてきているのか、しょっぱい。
本当に、気持ちが悪い。こいつは──。
でも──。
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