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保健室登校5
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のみーが去った後、足が震えて立てなくなった。
頑張ってみようなとか言ってるけど、僕はもう限界まで頑張った。みんなが心配?そんなわけないだろ。のみーは何を考えてるんだ。
気持ち悪い。心臓が、ぎゅうっと掴まれる。視界がぼやけて、くらくらして、吐き気がする。胸に手を当ててさすっても治らない。
気持ち悪くて気持ち悪くて、涙が出てくる。
「うぅ、うっ…う」
情け無い。そうは分かっていても、どうしても気持ち悪い。
助けて。そう思った時、僕の肩に優しく誰かの手が触れた。
「郡山くん、大丈夫?怖かったね。もう大丈夫だから、息を吸って、吐いて、そう、ゆっくり」
「はぁ…ぁ、ふぅ、はっ、ぁ」
「上手上手。うん、辛かったね。泣いてもいいんだよ」
その一言でガタが外れたかのように、僕はわんわん泣いた。
子供のように泣きじゃくっても優しく背中をさすってくれる、遥一郎(はるかいちろう)先生。
保健室の先生。正式名称は養護教諭というらしい。
そして、僕の学校内での唯一の味方。
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