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ようやく片付けが終わったと思ったら、「郡山、ちょっとこっち来い」とお呼び出しをくらった。何にも悪いことしてないのに。
周りの部員に少し同情した目で見られながら、ゆっくりと立山先輩の元へ向かう。
「な、なんでしょうか」
「今日一緒に帰んぞ」
「え?」
この人、急に何言ってるの?
目をまぁるくしていると、立山先輩は少しイラついたようにこういった。
「だから、込み入った話があんだよ。帰りながら話すぞ。いいからさっさと荷物まとめて正門集合な」
断りたかったけど、もしそんなことをしたら何をされるか分からなかったから、しぶしぶ了解した。
「お前いつもトロいんだから、先輩待たせんじゃねぇぞ。3分以内に来い」
そっちが一緒に帰るって言い出したくせに、その勝手な言い分はなんだ。
心の声を押し込めて、走って部室まで帰りの支度をしにいった。
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