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告白練習4
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「お前俺の告白で付き合わねえとかシメんぞ」
「怖すぎます。て言うか好きな人後輩なんですか?」
「俺たちは必然的に出逢った運命の相手なんだよ。分かるか?」
「分かりません。ヤバ人感すごいです」
「あれは、今年の7月のことだった。それまでもお前のことはバスケ部で唯一の初心者ってことで知ってて、トロくせえやつだなって思ってた。それを一兄からある日」
「長すぎます。もう少しシンプルにまとめて」
「結婚してください」
「重いです」
「おい先輩命令だ。付き合え」
「だから脅しちゃダメですってば。もっと愛を込めて」
「好きだ。四六時中お前を抱きしめて離したくねえし、お前のことならなんでも知りたい」
「少しストーカーっぽいですね」
立山先輩はどうして普通に告白できないのか。
中々いい告白が出なくて、先輩の機嫌も少し悪そうだ。
その時、ふいに先輩に抱きしめられた。
優しく、でも力強くて絶対離さないって言われてるみたい。
「遥…俺は、お前が好きだ。絶対幸せにする。だから俺と付き合え」
「えっ…は、はい」
「いい子。あぁマジで可愛い。すっげぇ可愛い。一生大事にするから」
耳元で囁かれる先輩の甘い甘いセリフは、まるで練習ではなく本当に自分のために言われてるみたいに聞こえてきて頭がくらくらする。
先輩。告白、合格点どころか満点ですよ。
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