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体育祭8
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「はるちゃん大丈夫?お腹空いてないの?」
「俺の唐揚げいる?」
「あ、いえ、大丈夫です」
八重先輩と高城先輩に心配そうに顔を覗き込まれる。
そうか。今はもうお昼休憩の時間か。
あの後、立山先輩の言葉の真意がわからないままモヤモヤして、応援も何も集中できないでいた。せっかくのリレーだというのに。
郡山に世界一の幸せ者に、って本当にどんな意味で先輩はいったんだろう。
考えていると、立山先輩が僕の横に座った。
「あ、立山先輩。お疲れ様です」
「郡山もお疲れ。熱中症とかなってねぇか?ぽーっとしたらすぐ言うんだぞ」
「大丈夫です。それより、さっきの言葉の意味が分からなくて」
「う、うっせぇな。あれはただの言葉のあやだよ」
やっぱりそうか。
少し残念だけど、それが当たり前だよね。
ショックからなのか、頭がぽわぁっとしてきて視界にモザイクが入る。少し頭も痛いかも。
水を飲もうと立ち上がろうとしたら、できなくて。
「おい郡山、どうした!」
「はるちゃん!?」
そのまま僕は倒れて、意識がぷつんと消えた。
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