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もぉ、もぉ、おれ、なにやってんの?!風見さんに会った瞬間から、やらかしてばっかり。
さっき、抱きしめられた。
頬が風見さんの胸にあたって、ドクンドクンとの心臓の音が聞こえた。
・・・どうしよう、嬉しい。
ひどく安心できるその腕の中に包まれて、すごく嬉しかった。
・・・なんか、良い匂いがした。
離れていく風見さんとの距離が寂しく思うのは、なんでだろうか。
毎日まいにち、些細な内容だけど、メッセージをやり取りしていた。メッセージが入るたびに、メッセージが既読になるたびに、気持ちがどんどん浮上していくのが分かった。
夢中になっている自覚がある。ただのお友だちに寄せる気持ちとは、少し違う気もした。
その気持ちが何なのかは分からない。
風見さんが助手席を開けてくれて、ちょっと身長の高い車にお礼を言いながら乗り込む。風見さんの手に持っていたリュックと携帯と鍵を受け取ると、ドアを閉めてくれた。
運転席に乗り込んできた風見さんは、おれを安心させるようににっこりと笑う。胸がキュンと痛くなった。
・・・おれ、幸せかも。
シートベルトを着用しながら、こっそりと風見さんを伺った。同じ空間にいることが、とても幸せだと思えたのだ。
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