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・・・おれはいま、どこにいるかと言うと、かの有名な、ろっぽんぎ、らしい。
風見さんに連れられて、男なら一度は体験しとかないとという何かを体験すべく、逃げないように手を引かれて歩いている。表通りではなくて、一本奥の道だ。
どうしよう、初体験って、アレだよね?
でも、手取り足取りって言ってたから、風見さんがご指導してくれるの?
ヤダ、恥ずかしい。てか、風見さんが見てるのに、そういうの、できないし。
それに、おれ、風見さんの事好きって自覚しちゃったし、だから、そういうの、困っちゃうよ。
・・・・・ヤダ、困る。どうしよう。
ごくりと唾を飲み込んだ。
アレをおれ、手取り足取り教えられちゃうの?ヤダヤダヤダ、恥ずかしすぎる!
さっき見た上腕二頭筋が思い出されて、目の前にチラついた。
あの逞ましい腕で抱かれたらって、ヤダ!おれ、エッチだ!!
・・・どうしよう。
予約済みって、もうキャンセルできないの?緊張するし、泣きそう。
どうしたら良いのか分からなくて、視界が滲む。
「そこの角を曲がったところだから。」
風見さんは何でもない事のように、サラッと言うけど!!
・・・あぁ、おれ、今日、オトナニナリマス。
小夜は観念した。
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