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風見さんを見た瞬間、マズイと思った。
浮気なんてしていないけど、女の子とふたりっきりでいたのは本当だ。はじめてみる不機嫌な風見さんにゾッとした。
「し、してないからッ!」
「こんなところに女の子とふたりで居て、お茶まで買ってあげてたよね?デートじゃん。」
「お、お茶は買ってあげたけど、デートじゃない!」
誤解された事が嫌で慌てて言い募ったが、顔をしかめられた。
「反論するなよ。とりあえず帰るぞ。」
腕を掴まれて引っ張られた。こんな不機嫌な風見さんは初めてで、小夜は口を結んで黙ってついて行った。
どうしよう。誤解させた・・・。
怒ってる・・・。
泣きたくなった。風見さんしか、おれにはいないのに、浮気なんてしない。
こんなに好きなのに、誤解しないで!
言いたいのに、今は言えない。早くマンションで説明しなきゃと焦っていた。
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