アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
カロリーの消費量
-
「マロングラッセ、カリソン、ヌガ・モンテリマール・・・試食したから、夕飯は塩気のあるものが欲しいな」
就業時間終了後、瑠衣は独り言を言う。
「パリ一美味しいビストロがある」
「ダヴィッド?」
ダヴィッドは腕力一つで瑠衣を行列のできるビストロに連れ出した。
********
「早速、ワインを注文するか」
ダヴィッドはワインを注文した。
「僕もそれお願いします」
「失礼ですが、お客様はリセアンですよね?」
「僕は二十歳ですが。こちら、運転免許証とパスポートの写しです」
瑠衣は運転免許証とパスポートの写しをギャルソンに見せた。
「HEIN!?」
(「え!?」)
ギャルソンは瑠衣を見るなり絶句していた。
ムール貝、ポワロー・ヴィネグレット(Poireaux vinaigrette=蒸しネギのマスタードフレンチドレッシング和え)、レンズ豆のサラダ(Assiette de lentilles)、クロック・ムッシュ、クロック・マダム、タルタルステーキ・フリット。
「Bon appetite!」
(「召し上がれ」)
パリの食事は美味しい。
高カロリーの食事が多いため、玲央や玲海は太って帰国することもあったほど。
瑠衣は流石に太るだろう、と危惧はしていいる。
「もう、食べられない・・・ダヴィッド・・・?」
三十分もしないうちに、注文した料理は完食したダヴィッド。
「食い足りないくらいだ!あと、デゼールも頼むとするか」
「HEIN!?」
「ルルは痩せすぎだ。タルト・オ・ポンム(リンゴのタルト)、クレープシュゼットを頼む」
「ダヴィッドの胃袋は大きすぎるよ!」
あんなに食べてもダヴィッドは素晴らしい身体つきしているのだろう?
ダヴィッドの少年時代の写真を見せてもらっても、華奢な身体つきをしているはず。
それでも、瑠衣と違い、それなりに筋肉がついていたのだろう。
今でこそ、75kgと。瑠衣の体重より30kg近く違う。ダヴィッドは筋肉の量が多い。
なるほどね。筋肉の量が多いから、多少食べ過ぎても、消費がかなりのもの。
「さて。ルルを抱こうとするか」
ビストロを出た後、ダヴィッドは瑠衣に耳元でささやいた。
「って・・・懲りないhommeだよ」
ダヴィッドの好物はエロス。ギョームもレイモンたちも例外ではない。
「おまえを抱けば、カロリーもすぐ消費されるだろう」
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
46 / 636