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よっかめ、ちゅうこく
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また、俺は本の虫になっていた。
一つ一つを汲み取れるだけの洞察力、そして知識が欲しかった。人に近付くというのに興味がわいた。
「まぁーたやってんの? あおくん」
「しゅうには関係の無い話だろう?」
そして飽きずに俺の所へやってくるのはしゅうで。
コイツの思考回路も実際、理解出来ないからいい機会だ。
「関係あるっつの。あのさ、あんま深入りすっとお前みたいなのは死神としてダメになる」
今までにない真剣な面持ちで、しゅうは言う。
俺には理解出来ずに首を傾げた。
「まぁ1回ぶち当たってみんのも良いと思うけどさ? 俺は死神のセンパイとして、忠告してんだ」
「忠告……」
「そ。あんま良い事じゃねぇし、な。今日フリーになったんだろ? 俺とも遊ぼーぜ、あおくん?」
一瞬、鋭い目付きになった。
でもそれを掴む前にその感覚は消えていて。
へらへらと笑う緩い顔と視線がかち合った。
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