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きもちいっぱい
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お顔を洗って。歯を磨いて。朝ご飯食べて。
そんな様子をあおくんは隣で見てた。お母さんにはあおくんは見えないんだって。変なの。
でも、ずっと傍に居てくれてちょっと嬉しい。
一緒にご飯を食べた訳じゃないけど、目の前で食べる真似をしたりしてなんだか楽しそうだったから。僕は自然と笑顔になって、お母さんに「ご機嫌ね」なんて言われた。
部屋に戻って、さぁ、今日は何をしようかな。 沢山あるのに。沢山有り過ぎて。何をしたら良いか解んなくなっちゃう。
「焦らなくて良い」
困ってる間、また僕の頭を撫でてくれる手が気持ちいい。
時間はもうあんまり無い筈なのに、不思議と焦りを感じなくなる。ふわふわしてて、ずっと感じていたい……そんな、時間。
何かを焦ってする必要無いんだなって思った。
だって、こんなに幸せだから。
気持ちがいっぱいいっぱい溢れて、言葉にならなくて。ぎゅってあおくんに抱き付いた。あおくんはちょっと困った後に、僕の真似で背中に腕を回してくれた。
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