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ごほんをよみましょう
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暫く彼は考えて、今日はお母さんがいるからって。
だからお家で遊ぶんだそうだ。
「んー……でもご本しか、ないね」
部屋の中をぐるりと見回して悠斗は言う。
実際子供向けの本が幾つかある。
でも、逆を言えばそのくらいしかない部屋。
子供ならもっと特撮物とかを観ていても可笑しくはなさそうなのだが。
そういう玩具は見当たらない。
暴力的な物は好まなそうな子供だからかもしれない。
でも、そんな所が眩しい。
「じゃあ、読んでやる」
「ほんと!? じゃあ、これがいいっ」
きっと全部読んでしまっているんだろうけど。
凄く嬉しそうに表情を綻ばせて持ってきたのは
『 ヘンゼルとグレーテル 』
という童話だった。
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