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おやすみなさい
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ベッドは佳那が、その下に布団を敷いて雅弘が寝る。佳那が布団で寝ると言ったが、雅弘が布団で寝ると引かなかった。
窓からの光が部屋を薄暗くする。
もう、雅弘は寝てしまっただろうか。あの夢を見そうで怖くて眠れない。
雅弘の布団にゆっくりと入る。バレないようにそっと雅弘の背中にくっつく。
目蓋が落ちる。落ちて落ちて。夢の世界へと入っていった。
雅弘は眠っていなかった。背中に感じる小さな体温。眠りに入った寝息。
さらさらな髪を撫で、愛おしく思う。
もっと笑ってほしい。
寝顔を眺め、うとうとと闇へと吸い込まれた。
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