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禄side
教室までの道程…
とても帰りたくなった。
『いま稔屋フリーなんだってよ!』
『え?でも最近まで彼氏いなかったっけ。』
『別れたらしい!』
『へぇ、じゃあ次は俺が〜なんてな。』
『でも何で稔屋なんだろうな。
顔すごい綺麗だけど怖いのに。』
『それはあれだろ、仲良い奴には優しくすんだろ。』
前付き合ったことがあるやつに聞いたわー、と周りで盛り上がっていた。
誰に聞いたんだよ…。
気分悪ぃ…
どうしようもない不快感に唇を噛むと、隣の透真が溜息を付いた。
透真『おい。』
大声で盛り上がっていたヤツらのところへ向かっていった。
禄『ちょっ、透真?!』
透真『お前ら全員その股間についてるモノぺしゃんこに踏み潰してやろうか?あ?』
『なんだよ!…って、あ…』
透真『そういう話すんのやめてくんね?みのが泣く。』
禄『べっ、別に泣かねぇし!!バカ!』
透真に行くぞと無理やり連れてその場から離れた。
禄『何言ってんだよ…』
透真『あんな辛そうは顔してんだ、やっぱり休んだ方が良かったんじゃないか?』
…こんな辛気臭そうなやつが隣歩いてたら嫌だよな。
透真に申し訳ないことをした。
禄『ごめん。』
謝ると頭を小突かれた。
透真『今なんか勘違いしただろ、俺はシンプルに辛そうだから心配しただけだ。』
禄『辛くない、けど…さんきゅ。』
お礼を言ってから教室へ向かい、無事自分の席に着いた。
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