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爽が出て行き、慎也も後を追うように教室から出ていった。
透真は静かな禄を不安に思い、目を向ける。
透真『…禄?』
声をかけるとビクッと反応をした。
禄『っ、さっきの何だったんだ…。
俺嫌われてちょっかいかけられたのかな?』
誤魔化す様に早口で言った禄。
心配で様子を伺うと、少し宜しくなかった。
それこそ、顔は真っ赤だが唇が少し震えている。
傷心中なのにも関わらず、気になり始めた人に嫌われたとショックを受けたのだろう。
まぁ嫌われてなさそうだったが、むしろその逆…。
面倒くさそうな奴に捕まったな…
震える禄の肩に手を置き、優しく言う。
透真『禄、大丈夫だから落ち着け。』
落ち着かせるように背中をリズム良く叩くと震えが止まったが…
禄『…悪い。』
ぼそっと言って机に伏せてしまった。
はてさて、アイツはどうしてくれんだ。
禄を勝手に傷つけて去った杠 爽に、殴り込みに行きたい衝動にかられた。
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