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『ここなら大丈夫だな、よし。』
そう言って連れてこられたのは寮の物置部屋。
ここは大掃除でもない限り誰も入らない場所だ。
こんな所に来るほど見られたくないのか?
禄『話って?』
『稔屋って今フリーだよな。』
…この人はゆずと俺がいる所見てないのか。
禄『…違う、と思う。』
俺はフリーじゃない、けどあんな重いこと言ったら次会う時に振られるかな…。
『は、誰だよ。』
禄『誰でもいいでしょ、それより何の用?』
催促すると怖い顔をされた。
『お前と付き合ってやる、"俺が"な。』
そこを強調される。
禄『ごめん、付き合えないから。』
そう返すと、とても冷たい目で言葉が吐き出された。
『…お前、いつも捨てられる癖に相手選ぶのかよ。』
禄『は……お前に言われる筋合いはないし。』
いつも捨てられる癖に?
間違ってはいない、だがこんな初めて会ったような奴に言われたくない。
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