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番外編90ひと夜咲く純白の花の願い
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…どうして百目鬼さんって馬鹿みたいに前戯に時間をかけるんだろう?
マキ「ンァ……どう…めきさん…、もう…挿れて…、太いの奥までちょうだい」
指だけでグズグズにとろけさせられて、こっちは準備万端なのに、百目鬼さんは一向に挿れてこない。
瞳はギラついてるけど、キレてるのとはちょっと違うみたいで。まぁ、イラついてるのには変わりはないんだけど…。
百目鬼「お前が見せたら挿れてやるよ」
って言うばかり。
そんなに左手の切り傷が見たい?
僕の頭の中は今、どんなに否定しても都合の良い言葉が浮かんでくる…。
百目鬼さんはたぶん…泉に嫉妬してる…
しかもそれは、僕が泉とイチャついてたからじゃなく…左手の傷を見せたから…
僕が泉に気を許しているから…?
まさか……違う。
瞳を瞬いて、浮かんでくる都合の良い言葉を消し去る。
迫る百目鬼さんが僕が握りこんでる左手の甲を執拗に舐めて指の隙間に這わせて愛撫する。苛立った炎の見える瞳がやけに優しく擽るように僕の左手を舐めるからゾクゾクして力が抜けそう…。
でも、力は抜けない…。
傷は、まだ完全に塞がってない…
マキ「あは♪だからもう心配いらないから」
気を取り直して拒否するが、百目鬼さんは引き下がらない。
百目鬼「俺は、病院でパックリ切れてんのしか見てないんだぞ」
マキ「ご心配おかけしました。もうすっかり良くなってますから」
百目鬼「だったら見せろ」
マキ「いいよ見なくて」
百目鬼「水森泉には見せて、俺に見せないのか」
何それ!こども!
百目鬼さんの強面ながらいじけたような発言。
僕は脳裏に浮かんでくる都合の良い言葉を否定して瞳を瞬く。
百目鬼「見せなきゃこのままだぞ」
マキ「ぁアッ!…」
僕の中の良いところを刺激されて身をよじる。グチャグチャと音を立てて、柔らかいそこは、もっと大きいのが欲しいと指を締め付ける。
今日の百目鬼さんは随分と意地悪で子供っぽい。獰猛な猛獣君はどこ行っちゃったの!?
マキ「百目鬼さん…しつこいよ…」
百目鬼「お前が頑固で嘘つきだからいけない」
マキ「左手は、百目鬼さんとは関係ない怪我なんだから、百目鬼さんが気にする必要ない」
潤む瞳で抗議するけど、百目鬼さんは僕の瞳を覗き見るだけで、やっぱり引かない…。
百目鬼「………修二の言った通りだな…」
は!?修二??
マキ「何?修二が何か言ったの?」
百目鬼「…教えてやらねぇよ」
何それ!?
百目鬼は意地悪く言って、マキの中をかき回しながら、熟れた突起に優しく吸い付く…
マキ「ぅん!…やっ!…何でそんな…」
愛撫はすべて、壊れ物を触るみたいに優しくて、今までのやり方と全然違う。
これじゃまるで……
マキ「あっ…あっ…イッ」
百目鬼「イくな」
快感に酔いしれてイきそうになったところで、根元を握り込まれて止められイき損ねた熱が体の中で渦巻く。
マキ「はぁん!ッ……な、何?修二に何吹き込まれたの?僕は百目鬼さんのこと言ってないよ」
修二が気付いちゃたのは偶然だし、修二は僕に口出してこなかった。なのに何で?、何で今頃余計なこと百目鬼さんに言うの?修二のこと信用してたのに…何で??
表情は平静を保ったまま、頭の中はグルグルしだし、瞳が揺れる。
その揺れて色を変える瞳を百目鬼はジッと見つめた。
百目鬼「吹き込まれたんじゃない、取り扱い説明を聞いただけだ」
マキ「吹き込まれてんじゃん!」
思わず考えが口に出た。
すると百目鬼さんはニヤリと笑って、指を引き抜く。仰け反って震えた僕の体を引き起こし、なんと、肩に担いだ。
マキ「何??」
百目鬼「お前の部屋」
そう言って僕の部屋に僕を運び入れた。
なんかすっごく嫌な予感がするんだけど!!
心の中で叫んだけど、予感は的中。
ベッドに放り投げられ。動きを封じるために僕にそのまま覆い被さってキスして、その間に僕をベッドに縛り付けた。
手足の自由を奪われ、ベッドの上で人という字のように足を開かされてる。
百目鬼さんは僕の部屋のクローゼットを開け出した。
僕はどこかでやっぱりっ思って顔が引きつる。
百目鬼さんはクローゼットから、僕の仕事道具の入ったトランクを出して広げた。
百目鬼「…。前も見たが凄いな…」
トランクの中は大人のオモチャの数々。
アナル開発用の初心者向けのものから上級者向けのものまで、拳型ディルドや外人顔負けのビッグマグナム。他にもムチや拘束具、媚薬入りローションから何から入ってる。
マキ「ハハッ♪何?今からそれ使って玩具プレイ?」
百目鬼「…」
マキ「そんなことしても無駄だよ、僕はそのオモチャ全部経験済みだし、射精管理されても平気、僕を負かすことは出来ないよ?ってか何がしたいの?修二が玩具プレイしろって言ったとは思えないけど」
百目鬼「修二は言ってない」
修二〝は〟?
修二はってどっちの意味?修二以外の奴ってこと?それとも百目鬼さんの独断?
僕が頭をフル回転させてると、百目鬼さんはトランクから銀色に光る細い棒を取りだした。
あはは♪、ヤバッ
その銀の棒に、百目鬼さんは媚薬入りローションをたっぷり付けてる。
嫌でも、次の百目鬼さんの行動が分かってしまい、げんなりした。
百目鬼さんはどうやら本気らしい。
百目鬼「その嘘を囀る口を塞ぐには、まずこっちの口を塞ぐか」
そう言って媚薬ローションたっぷりの銀の棒を僕の尿道に当てがった。
マキ「…」
修二は一体何を言ったの!?
修二の馬鹿!!
百目鬼さんにヤられたこと、まんまやり返してやるから覚悟しろよ!
僕の頭の中の叫びを知らない百目鬼さんは、ステンレススチール製のスティックを尿道に突き立てた。
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