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転‐17
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「オレ、……鳴きませんよ。淡白なんです」
赤葦が岩泉に微笑む。
その無骨さにほだされて、瞳が優しくなるのが分かる。言葉にせずとも、了解した、というように小さく頷く。
「……オレも、だ」
岩泉も眼で答える。
ああ、今、オレ達は共犯なんだ、と赤葦は罪の存在を知る。誰にも言えないことを、するんだ。
岩泉が、そうだ、と肯定したようにニヤリと笑い、赤葦の首筋に唇を落とす。
触れるか触れないか、微妙なタッチで首筋を下りて、また乳首へと辿り着く。
唇に含み、舌先で蹂躙する。
先ほどよりも時間を掛けて、両方の乳首を玩ぶ。
「ああ、……岩泉さん、淡白なんてウソ……しつこい……」
甘えるような声で赤葦が咎める。
「不思議だよな。オトコでも、こんなに感じるなんて、な」
岩泉が言い、赤葦の股間に触れる。
「あっ」
自分でも驚くほどに勃ち上がっているその部分を、岩泉は、ぎゅう、と握る。
「乳首を弄る度にコイツがピクピクするんだ。面白いな」
岩泉の指先が、赤葦の先端を突つく。絶え間なく溢れるカウパーが、その指を濡らす。
「面白くないです!……あっ、や、ですっ」
またイきそうだ、と赤葦は腰をずらす。
「今度は、中で、な」
いたずらっ子のように、岩泉が目を細め、切なく揺れる赤葦自身を放置して、ローションを手に取る。
「あ、ムリです……オレ、中は……っ!」
赤葦が身を捩るより早く、岩泉の指がその場所へ滑り込む。
「う、」
赤葦が声を漏らし、顔を腕で隠す。
諦めたように、身を投げ出す赤葦に、岩泉は遠慮なく指を増やして『中』を探索する。
「う、う……ん、っ」
岩泉の指の動きに合わせて赤葦は喘ぐような声を出すが、反面、腰は逃げるように引けていく。
「お前、……何でわざと外す?」
岩泉が眉を寄せて聞く。
「……え?」
赤葦が、ギクリ、としたように聞き返す。
「……いいトコ、当たると腰をずらして逃げるだろ?」
「そんなコト、……ないです。オレ、中はあんまり感じなくて?…」
「ふーん?……この辺、だろ?」
岩泉が指を動かす。
「あっ……!」
ひときわ高い声が赤葦の口を吐く。
「ビンゴ」
岩泉が狙いを定めて3本の指を複雑に動かす。
「ああっ、……あ、あ、……やだ、やめて下さ……ああっ!」
赤葦が腰を引く。
「何で?せっかくイイ声 出て来たのに。鳴けよ、もっと!大体、お前が大好きなスパイカーの指だ。存分に味わえよ」
岩泉が意地笑悪く笑う。
「、なぜ……っ」
赤葦の顔が羞恥で歪む。
「分かるさ。ほら。お前の『中』が大好きだっつって、離さないぞ」
岩泉が執拗に弄り続ける。
「やだ……怖い……やめて、下さい……オレは、良いんです。オレなんかにその指を使うなんて……ねえ、岩泉さん!早く挿れてっ……オレで、イって……!」
「怖い?」
「……怖い。ソコは知らなくていい……岩泉さんがヨクなってくれれば、オレは、……っ」
「せっかくだから、知っておこうぜ」
不意に岩泉が指を引き抜く。
「あっ」
せがむようにヒクつく赤葦のその場所に、岩泉はゴムを着けた己の猛りを埋め込んでいく。
「あっ……ああ……」
感じ入ったように、どこかホッとしたように赤葦が息を吐く。
「オレだけがヨクなれりゃイイ、なんて言ってねーぞ。攻めてやるから覚悟しろ?」
岩泉が腰を入れる。
「え、」
赤葦の腰をガッチリと押さえ、岩泉が探るように腰を動かす。
「……ひっ!やだ、やぁっ、……あっ、あ、あああ」
「ココ、気持ちイイんだろ?」
「や、違う……っ、ん、んんっ」
「強情だなぁ」
岩泉が深く突く。
「うあ……っ」
赤葦の背がのけ反る。
岩泉さんの、……太いのがいっぱいで……いいトコ突かれて……怖い……やだ……っ
赤葦は、硬く勃ち上がった自分自身を両手で包み、岩泉の腰の動きに合わせて扱き出す。
「ああ……」
快楽を貪るように、赤葦の手は激しく動き、頂点に登り詰めようと、口はだらしなく開く。
「野暮なコトすんじゃねーよ」
岩泉が、その手を払い除ける。
「は?!」
片手で赤葦の両手をその頭の上で固定した岩泉は、
もう片方の手で赤葦の腰を押さえ、体重を乗せて自身を解放させようと動きを早める。
「あっ、やだっ!やだ、って言ってるのにぃ………あ、あ……い、い……」
赤葦は絶頂の手前で放置された自身を揺らし、頭は混乱しながらも体はいつしか、中での快楽を得ようと、岩泉の動きに合わせて身を揺する。
「ああっ、いわいずみさん、……いいっ!」
「オレの名前じゃなくて、良いんだぜ?」
岩泉の言葉に、赤葦は目を見開く。
「言ったろ?遠慮すんなよ」
「いわ、いずみ、さ」
「遠慮すんな、って。……あかーし」
耳元でいきなり囁かれたその呼び掛けが、想って止まない木兎の、射ぬく様な瞳を思い起こさせ、赤葦の理性を吹き飛ばした。
「あ、やっ、…………と、さん」
岩泉は、何も言わずに赤葦を見つめる。
「……くと、さん、………ぼ、……くとさん、っ、ぼくとさん!!あっ、あああっ!いいいっ、もっと、もっとぉ!木兎さんっ」
一度外れた理性のタガは、木兎の名を呼ぶことで更に赤葦を興奮させ、泣き喚くように声を上げ続け、岩泉にしがみつく。
「木兎さんっ好きです!ああっ、いいっ、いい!もっと、もっと突いて……もっと、オレを……!!」
やがて大きな快感が赤葦を包み、岩泉と認識しつつも、頭の中の木兎を求め、獣のように喘ぎ続ける。
「あっ!……ああああっ…………!!!」
吠えるように高い声を上げて、赤葦が達する。
と、時を同じくして、
「くっ、」
岩泉も身を震わせて精を放つ。
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