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真夏の記憶1
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開け放った窓から涼しい風がそよぐ初夏の夜。
控えめな虫の鳴き声に紛れて、耳の奥ではひぐらしが鳴いていた。少し寒いくらいだというのに、うだるような暑さを肌に感じる。
瞼を閉じればその裏で、茜色に染まる薄暮の空が鮮明に描かれた。
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