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悩み
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萩野「………………る?……はる?」
ふと、犀夜さんが僕を呼ぶ声ではっと我に返りました。
僕「…………ぇ……っえ?」
周りをキョロキョロ見回すと、今が帰宅途中だと言うことに気づきました。
萩野「春今日ずっとぼーっとしてるけど何かあった?」
僕「………ぁ…いえ、な、なんでもないです………」
………あ、そうだ、今帰ってるんだった……
今日一日朝からずっとグルグルぐるぐる考えてしまって、気づいたら放課後になってしまっていました。
そのままぼーっと犀夜さんと合流して一緒に帰ってまたぼーっと歩いてを繰り返していたのです。
萩野「…なんでも無いって感じじゃ無いけど」
目を合わせようとしない僕を不審がり、犀夜さんは歩いている僕の顔を覗き込んできました。
僕「………あ……あぅ……」
………言えない……、え、えっちの仕方がわからないなんて……、絶対言えない…!
そんなこと言ったら犀夜さんなんて思うのかな………、で、でも流れでそうなっちゃった時、僕だけ何もできないなんて…呆れられちゃうかも…
僕はその時の蔑んだ表情を浮かべた犀夜さんを思い浮かべて1人でちょっと後悔しました。
………………ぁ……、ダメだ今ちょっとキュンッてなった…
僕はうろうろと視線を彷徨わせました。
僕「……ぇ、えっと………」
萩野「…………ふーーん…」
いつまでたっても口を割らない僕に諦めたのか、背を向けて歩き出しました。
その背中が僕を置いていくように見えて、僕は咄嗟に犀夜さんの裾をクンっと引っ張り引き止めました。
僕「……あ、…あああの…っ!……せ、犀夜さんの今までお付き合いをされた方の中に………お、男の人はいらっしゃいますか………………………」
僕はまだ目をうろうろさせて、後半尻すぼみになりながらも気になっていることを思い切って聞きました。
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