アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
決心
-
「父さん、この後どうするのですか?警察....には行きますよね。となると予定を組まなければ。」
あ....本題はそっちだった。
話がそれてしまっていた....
「あぁ、それなんだが....逮捕されてしまえばあとは楽なんだ。ただ、逮捕に至る証拠がないと....なんとも言えないんだ。」
それなら....
「現行犯ならいいんですよね?」
「あぁ、それが一番手っ取り早いが、それだと遥くんが傷を負うことになる。それは避けたい。」
「いえ、それが一番早いなら僕はそれを選びます。これだけ帰るのが遅くなっていれば相当痛めつけられるはず。だかはきっと、通報されれば1発です。」
「ダメだ。ハルを傷つける訳にはいかない。」
「真。お願い。やらせて。それが一番早い。」
「いや、ダメだ。ハルが傷つかない方法を選ぼう。」
「....お願い。物的証拠はほぼないの。確実にあの人を逮捕するにはそれが一番。これが最後。お願い。やらせて。」
「ダメだ!こればっかりは承諾しかねる。」
「....お願い。」
....早く終わらせたいの。
これだけ幸せな時間を過ごせたのだから、一日分くらいなら耐えられる。
お願い。
「....きっと、ここで折れたら行けないんだろうけどさ。どちらにせよ証拠がいるんでしょ?仕方ないの....かな。
いや、でも....ハルを危険に晒すのは....」
真は僕のことを第一に考えてそう言ってくれているのだろう。
でも。
僕はもう、手段は選ばない。
「じゃあもう真の許可は取らない。証拠をとってくればいいなら今から帰る。それで警察に通報してもらえばいい。」
「そんな....ダメだって....」
「悠斗さん、警察の手配よろしくお願いします。家のそばに待機していただければ。」
「あぁ....だが....いいのか?」
「いいんです。これが最後。言いたいこともあるので。」
「そうか。ならもう止めない。
終わりにしておいで。」
「はい。」
「お家まで送ろう。車はあるんだ。」
「お願いします。」
「真。行くか?」
「はい。どうせやるなら徹底的にケアに回ります。」
真は吹っ切れたようにそういう。
早く終わりにして幸せなこの場所に帰ってくるんだ。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
88 / 215