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「やっぱ氏原先生の料理すごすぎ…」
本日二度目の食事の時間、
そして人生二度目の氏原の手料理。
朝は寝ぼけて視覚が鈍っていたけど、こうして
意識のしっかりしている中で見る氏原の料理は
まるで洒落た店のソレだった。
なんか、これ俺だけの奥さん…みたいな感覚。
作っている姿をあまりにも俺がガン見するから、
耐えかねた氏原は俺を風呂場に追いやった。
マッハで風呂から出たその時間は10分も経っていないというのに、テーブルの上にはいくつもの料理が並び、
その全てが手作りだとわかった。
「あ、もう出たんですね。今ちょうど僕も作り終えたところなので、…僕もお風呂借りていいですか?」
「もちろん。…あー、さっき買ったパジャマとかは
そこの引き出しに仕舞いました」
「んー…あ、あった。ありがとうございます。
ちゃんと、髪乾かしておいてくださいね。」
ハイハイと適当な返事をして一度おろした腰を
重たげに持ち上げた。
ほんと、オカンっつーか奥さんっつーか
世話焼きで、面倒見いいよな、なんだかんだでこの人。
真新しい着替えを持って風呂場に消える氏原を見て
ふとそんなことを思った。
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