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唇が離れなければ、1回。
そんな屁理屈を頭に思いうかべながら、幸人の舌に自分のそれを絡めた。
吸ってみたり、輪郭をなぞったり。
たまに漏れる甘ったるい吐息を聞き、なおも唇を合わせ続ける。
とうとう息が苦しくなったのか、幸人が強めに俺の背中をバンバンと叩く。
仕方なく唇を離すと、二人の間を銀の糸が引く
…それをぱくりと含んで断ち切る。
「…ほんとばか。」
小さく囁いたその言葉に幸人は小首を傾げる。
「人が我慢してやろうと必死になってたのも知らずに
んな煽ってんじゃねえよくそやろう。」
背中に回された幸人の手を取り、そのまま自分の下半身へと導いた。
中心の昂ぶりに触れた手が、一瞬ぴくりと反応を示した。
「………途中から…止めてくれなかったの康明じゃん…」
ソレから離れた手はもう一度背中に回され、グッと体を引き寄せられる。
自身に重なった幸人のモノも、同じように主張していて、自分からあてがったくせに、たまたま敏感な部分にあたったのか、幸人はン…と声を漏らした。
「…………寝不足確定かよ。」
「大丈夫、まだ若いから。」
その自信はどこから来るのか、そして明日辛いのは俺よりお前なんだぞって
言ってやりたいのに言えないのは、隠しきれない甘えなのか欲なのか。
それは俺にもわからない。
ベッドサイドの照明をもう一段階暗くする。
こんな真夜中、外から物音など全く聞こえないこの空間では、付けっ放しの空調の音だけが耳につく。
再び合わせた唇は、先ほどまでの探り探りのそれとは違い、貪るような、激しいものへと姿を変える。
水音と2人の息が混じり合い、なんとも厭らしい音が部屋中に響き渡った。
「ん、はぁ……康明…康明ぇ……んっ」
息をつく合間に時折挟まれる俺を呼ぶ幸人の甘い声に、
息苦しくなって生理的に溢れ出すその涙にそそられる。
一度も触れていないにもかかわらず、Tシャツ越しに2つの突起がその存在を示すように浮き上がっているのに気付いた。
その2つをいっぺんに摘まむと、幸人の身体はわかりやすく跳ね上がった。
「っは。…明日絆創膏でも貼っとかなきゃ透けるんじゃねえの?そんなんじゃ。」
「んん…や、だ…そんなの……恥ずか、し……ぁんっ」
シャツを上まで捲り上げようと服の中に手を入れるが、
恥ずかしいからダメの一点張りで制されてしまう。
だから俺は未だに直にその突起に触れた事はない。
勿論無理やりにでも出来ない事はないけれど、幸人の嫌がる事はしたくない。そんな理由で
幸人が全てを許してくれる“いつか”を待つと決めている
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