アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
165
-
遠くでチャイムが鳴った。
幸人が少し不安そうな顔で俺を見る。
次の授業を心配してくれているんだろうか。
幸人はある程度俺の授業日程を把握している。
そして本来なら今から俺は授業が入っているのだ。
「…あ、の…康明…授業が……」
ほらな。
幸人の考えている事は手に取るようにわかる。
今日はたまたま授業変更があってこの時間が空いていた。
それにもし、これから授業だったとしても
幸人も俺も後戻りも聞かない程に高まっていては
どうする事も出来ないだろうけど。
それがわかっているからこそ、更に心配だったのかもな。
「…平気だから。コッチに集中しろ。」
そっと幸人の頬に手を置いてやると、無意識的にすり寄ってくるその姿が可愛くて堪らない。
今すぐにでも犯してしまいたい衝動に駆られる。
愛しい人に、こうして受け入れてもらえて
一体どれだけ理性を保つのが大変なのかわかっていただけるだろうか
幸人の目に映るよう、上に跨った状態で
自分の手のひらに唾液を落とした。
息を呑んで俺を凝視する幸人はえらく扇情的で
むせ返るほどの色気を纏っていた。
「ここからどうすんのか…わかるよな。」
お互いにわかりきっているであろう質問を幸人に対して繰り返すのは、俺の興奮剤となる甘い声を沢山聞くため。
それに今日の幸人は、何だかいつもより積極的で
いつにも増して可愛いから
もっとその姿を見たくて、意地の悪いことをしてしまう
幸人は俺の手のひらを自分側に引き寄せ、
なんと自分もそこに唾液を落とした。
俺と幸人、2人分のそれが混ざり合った手に優しくキスを落とすと、おずおずと、自分の後ろの蕾に誘導する。
潤んだ瞳で俺を見つめ、眉をハの字に垂れさせて
幸人は口をつぐむ。
何か言うまでは動いてやらねー。
俺のそんな意志を汲み取ったのか
幸人は頑張って何かを言おうとしているから静かにその言葉を待ってみることにする。
目線を左下に持っていくのは恥ずかしいときの癖。
唇を噛んでぎゅっと一瞬だけ目を瞑り、ゆっくりと開いた瞳と目線が合わさったとき、ようやく幸人が口を開く。
「………ぼ、くと…康明の唾液で…うしろ、慣らして……
それから………その……っ、な、ナカに…欲しい…っ。」
教え込んだ甲斐がある。
上出来だ。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
166 / 448