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兄の側に近付くと隣の席でオムライスを頬張る男の人がチラリとこちらを見た
茶色の髪がさらりと揺れ、長くはないが芸能人みたいに綺麗に整えられていた
肌も白く、唇は薄い
サッと見たら、小さくとがった顎から首筋あたりは色っぽさを感じさせる
兄は気配に気付いた様子で、僕はその人から
視線をずらし、兄に弁当を渡した
「サンキュ。もし、あれだったら食券で何か頼もうか悩んでた所だったよ」
「いいよ。でも、兄ちゃんが忘れるなんて珍しいよね。」
「たまにはあるさ。俺でも・・・あっコイツ、達也っての」
隣を指差す
兄から紹介されると、男の人は食べかけの皿にスプーンをカチャリと置き、直ぐに笑顔でこんにちは、と挨拶をした
僕も返すように軽く会釈をした
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