アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
95
-
姫宮side
(やっと終わった~)
グーっと伸びをしてふと時間を確認すると、19時少し前だった
今日は侑舞くんのカウンセリングを午前中にし、午後からは他のスタッフのフォローをしたりしていた
15時を過ぎた頃、今日もこのまま何もなければ早く帰れそうだな~なんて考えていた時だった
外科部長の大崎先生が私のところに慌てた様子でやってきたのは
「姫宮先生!!!!」
「そんなに慌ててどうかしたんですか?」
「実は少し大きな事故が起きたんだが、人が足りないん
だ。もし余裕があるなら手伝ってほしい」
「私は構いませんが、一応こっちの部長に確認取ります」
そう言って部長のPHSに連絡して許可を取った
そこからは怒涛の数時間だった
全ての患者の処置を終えた頃には、この件に関わった医師は皆ヘトヘトだった
お疲れ様ですと声をかけて、ようやく今さっき自分のデスクに戻ってきたのだ
書類仕事は明日にしてさっさと帰ろうとロッカールームに行き、何となく私用の携帯を開くと多賀君から着信が来ていた
姫宮は帰る前にとりあえず折り返しの電話をすることにした
多賀君はすぐに応じてくれ、話を聞いたところ侑舞くんと湊君の一件がいい方向にまとまったということだった
たまたま食事に行き家まで送ったら湊君が家を出ようとしてて、その後は流れで話し合いへと移ったらしい
何はともあれ無事にいい方向に行ってくれたなら良かった
まだまだ完全に関係を修復するには時間がかかるだろうが、この一歩は大きな一歩だ
侑舞くんだけでなく、湊君の心のケアも時間を作ってしていかなければいけないなと思いながら帰路についた
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
99 / 159