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湊side
食事を終え、宇津木さんが出してくれたデザートも美味しくいただいところで帰ることに
会計は碧海と久我野さんがお金を出してくれた
侑舞の分を出すのは分かるけど俺の分は出さなくていいのにと財布を出したら2人にいいから! と無理やり財布をしまわされた
腑に落ちないけど絶対に受け取ってもらえなそうだから諦めた
会計も終わり、さぁ帰ろうと歩き出そうとしたら侑舞と碧海だけ動こうとしない
不思議に思って帰らないの? と聞いたら2人ではなく岸さんが答えた
何やら岸さんが2人ともう少し話したいことがあるようで、碧海にちゃんと送らせるとも言ってくれたのでオッケーした
碧海は最近侑舞の学校の迎えもしてくれているし安心して任せられる
2人を店に残して俺と久我野先輩だけ先に店を後にした
暫く窓から外の様子を見ていると家とは違う方向に行ってることに気付いた
「久我野先輩? これ、どこに向かってるんですか?」
「んー? さぁ、どこだろうね。ついてからのお楽し
み!」
その後何度聞いてもはぐらかされて、何度目かで聞き出すのを諦めた
到着するまでの間、湊は窓からの景色をただ見つめていた。しばらく揺られていると車が停まったような感じがしてハッと目を開いた。心地よい温かさにウトウトしてそのまま少し眠ってしまったようだ
目を擦り窓から外を見ると地元では名の知れている植物園だった。存在は知っていたが来たことはない。いつか行こうと思って結局足を運んでいなかった
「ここずっと前から来てみたかったんです」
そう言って久我野先輩の方を見ると心底ホッとしたような顔をしていた
「それなら良かった。興味が無かったらどうしようかと思
ったよ」
連れてきておいて今更か? なんて言って笑う久我野先輩に俺もつられて笑った
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