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しばらくそのまま走ると、約束のコンビニに到着した
お礼を言って車を降りようとしたら腕を掴まれ、先輩に引き留められた
先輩の方を振り返ると必死な形相でこちらを見ていた
その気迫に湊は断ることなんてできるはずもなく、もう一度車のシートに身体を沈めた
今日言わないとダメなのかな?
食事の時は特に変わった様子じゃなかったのに……
引き止めたのになかなか話を切り出してこない先輩を不審に思いながらもとにかく待ち続けた
10分くらいそのまま沈黙が続き、さすがの湊も困惑しはじめた
そんなに話しにくい内容なのかな……?
別に無理してまで話さなくてもいいと声を掛けようとしたら突然先輩がこちらを見た
「湊!!!」
「は、はい……?」
大きな声で名前を叫ばれ、情けない声が出てしまった
「お前のことが好きなんだ。付き合ってほしい」
先輩の口から飛び出したのはまさかの告白でした……
いや、なんで俺!?
男だよ!?
先輩普通に女の子と付き合ってたじゃん!!!
湊の頭の中はパニック状態だった
「えっと、その……。えーっと……」
もう湊はまともに言葉も紡げなくなっていた
そんな湊に久我野は
「突然でごめんな? もう我慢が出来なかったというか……
その、とにかく伝えておきたかっただけなんだ」
と告白した経緯を語った
返事はすぐじゃなくていいと付け加えてくれたが、湊の頭はもう整理ができない状況になっていた
全く機能しない頭の代わりに、本能が逃げろと言っている気がして湊は車のドアを開けた
「ごめんなさい!!」
そう久我野に告げるとここ最近で1番じゃないか? というくらいの早さで家まで走った
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