アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
兄弟だったら
-
何もない休日の昼下がり。
俺は湯毛ぽの家でまったりしていた。
最近の俺たちは、湯毛ぽがソファの下に寄りかかるように足を伸ばして座り、俺がその足の間に座り湯毛ぽに寄りかかるように座る通称「フジ専用湯毛ぽ座椅子」というスタイルで寛ぐことが多い。
今日もこの体勢で湯毛ぽは携帯でゲームをしていて、俺はヒラから借りたライトノベルを読んでいた。
「…ふぁ~…」
「ん、なんやフジくん眠いんかぁ?」
湯毛ぽは携帯を持っていない左手で俺のお腹辺りをポンポンと叩きながら聞いた。
「んん、生あくびだよ」
「そーか。あ、せや、フジくん菓子食うかぁ?」
「ううん、お腹いっぱいだから」
「そーかぁ、食べたなったら言いやぁ」
そう言いながら湯毛ぽは俺の頭を撫でた。
「……なんか湯毛ぽって兄ちゃんみたいだよねぇ…」
俺はポツリと呟いた。
「は、兄ちゃん?」
「うん、兄ちゃん。それか世話焼きの母さん」
「何やそれww」
湯毛ぽは軽くツッコミながら左手で俺の両頬をムニムニと挟んだ。
「んふふwwいやだってさ、面倒見良いっしょ?俺がわがままとか言っても『しゃぁないなぁ~』って言ってさ聞いてくれるし、行動力があるから引っ張ってくれるし…なんかもうとにかく兄ちゃんぽいよね!」
「そうかぁ~?そんなでも無いと思うんやけどなぁ…そういえばフジくんは姉ちゃんと妹が居るんやっけ?」
「そうだよ~俺、真ん中っ子なの。女に挟まれて育ったからさ~それはそれで面白いんだけど、兄ちゃんとか超憧れたわ」
「へーそうなん?」
「そうなの!あー湯毛ぽみたいな兄ちゃん欲しかったわ~」
マジで湯毛ぽみたいな兄ちゃん居たら自慢してる、てかブラコンになっていたかも。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
1 / 3