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好きが溢れる。
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まふまふside
天月「僕と、付き合ってよ・・」
確かに天月くんは、絶対僕を退屈させない。
いつも、楽しい話をしてくれる。
僕の期待に応えてくれる。
そんな天月君が、僕は・・
・・・・”友達として” 好きだった
・・なのに、今は僕の知っている天月君じゃないみたいで
遠くに行っているようで
まるで、手に届かない存在の様で・・・
・・・なんでこうなったのかなぁ・・
自然と涙が出てくる。
いつから、こんな風になっちゃったんだろう・・。
そらるさんを純粋に好きだった頃に戻りたい
友達だった天月君のころに戻りたい
もう・・手遅れかな・・
・・もう、取り戻せないんだ・・・
・・・もう・・
考えれば考えるほど涙が溢れてきて
自分ではもう止められなかった。
‐‐‐その時だった
そら「まふまふっ!!」
飛びつくように僕の目の前に現れた。
まふ「そらるさっ・・」
声にならなかった。
そら「まふまふ・・どうした・?何かあったのか・・?」
わざわざ心配してくれる。
そういう、何気ない言葉・・・
・・・・・・・・・・・・・好き。
八ッと気付く。
僕は今・・
天月君とそらるさんの声が耳に入ってこない。
それくらい嬉しかった。
この気持ち・・この感情・・・
間違いない・・これは・・・・
・・・・あの時した、恋、だ。
・・もうバカみたい
そらるさんが来るだけですぐ気づくなんて
うん。
やっぱりこの気持ちは嘘じゃない・・・
・・・・・僕、そらるさんの事が好き。
自分の決意に浸っていると、
天月「邪魔しないでもらえますか?」
一気に不安が迫ってくる。現実に戻ったようだ。
天月くん・・こわいよ・・・
こんなの・・そらるさんだって・・
そら「ほっとけるわけないだろ・・!こんなにも泣いているまふまふを見て・・、お前がやったのか・・?」
目に光が入った。こんなにも・・・・暖かい・・
魔法のように罪がはがされていくみたいに、気持ちが楽になる。
天月「だったら、なんですか?」
何処までも強気な天月くんはどこか寂しい目をしているように見えた。
これって・・僕のせいだよね・・
僕のせいなのに、助けてあげられない。
そんなの・・役立たずじゃないか。
この世界で僕を必要とする人なんて・・いない。
こんな僕を必要になんて・・。
そら「まふまふは・・!!俺の・・!!」
そら「俺の・・・」
パートナー、友達。それしか思いつかなかった。
そうだもの、所詮そらるさんにとって、僕はーー
そら「・・大切な人・・だ」
まふ「・・・・!」
大切な人・・。はじめて言われた。
僕を・・こんな僕をそんな風に思ってくれている人がいるなんて・・
しかも、その人が、そらるさんなんて・・・・!
天月「そんな都合のいいこと・・・今更」
確かに、これが本当だったら都合が良すぎる・・
でも・・信じたい。
そら「・・・そうだよな」
そら「本当にそうだよ」
そら「今更。そんなこと・・・・・」
何処か寂しそうに言うそらるさんは目つきをかえて
そら「・・・でもな」
僕だけを見つめて
そら「邪魔でもいいよ・・・、不要な存在でも・・・。それでも俺は」
そら「まふまふを守るから。」
そう告げて、僕の手をひっぱりそのまま家を出た。
そんなこと言われたら、また好きになっちゃうよ・・
僕は自分でもわかるくらい赤かった
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