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「感動の再会ってやつ? でもないのか。まぁ何でもいいけど。お兄さんありがとね、そいつを連れ出してくれて──!!」
そう言い終わる前に、先程の少年が花麗の体を強引にも奪い取った。
「まだそんなに力を分け与えられてないけど、全く無いよりマシかぁ。」
「だ、誰…? 何するの…やだっ、やめてッ!!」
ジタバタと暴れる花麗を気にも止めず、その細い首筋にグッと歯を食い込ませた。
「やあぁぁぁっ!! 痛いッ、やめて!」
じわりとにじんだ血を舐めとる。
「あぁ──。この少しの血の中に僅かだけどちゃんと神の力が入っている…。ならば、お前の血を全て吸いとったなら、どれほどの力が手にはいるだろうか──。」
更に歯を食い込ませ、ジュルリと血を吸いとっていく。
「辞めろ! 何してんだ!!」
「五月蝿い。」
こちらに向けて少年の腕が伸びたと同時に、突然の荒々しい風が優惺の体を数メートル後方に吹き飛ばした。
「うっ…!! ぐぅ、ッ……!」
(何だよ今の…魔法か?)
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