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至近距離でなど見た事もない上に、俺の予想を遥かに上回る大きさの性器を見つめ、するとは言ったもののどう始めたら良いかと悩むのは当然の事だ。
何度も言うが相手は男。至極普通の生活を目指し、生きてきた俺には全く経験のない行為なわけで。
そうなると、過去の記憶を呼び起こし、俺がされてきたようにすれば良い……と考えては見たものの、あまりに遠い記憶すぎて昔の彼女の舌触りなんざ覚えている筈もない。
今、俺の脳内に焼き付いている最も新しいもの。それはついさっきまで致されていた佐々木による愛撫しか無いのだ。
…本当に、どうして俺はこんな。ええい考えるのは辞めだ。
気持ち良いかどうかなんぞ知らん。見様見真似でするだけだ。
上に反りすぎたそれを降ろし、両手を使って何とか口元まで運んだ。
次は…ぱくっと、一飲みに…?いや、飲んだらダメだ。違うな。というかデカすぎるだろう。半端に口を開けたくらいではとても迎え入れられる気がしない。
いい歳の大人が、大口を開けてやる気の満ち溢れる有様で何の躊躇いもなく始められるものだろうか。それも、生まれて初めてする行為に。
いくら何でもそれは…無理だろ。
「あー…竹内さん、無理しなくていいスよ?俺もちょっと言ってみただけで──…。」
「うるさい。俺のペースでやるから黙ってろ。」
「…うす。」
あ、言ってしまった。
ここでプライド出てくるなよ畜生野郎。しなくて済むところだったじゃないか。佐々木はチャンスをくれたじゃないか。
…言ってみただけ、なんてわかりやすい嘘で。俺に触れている時から既に硬くて、今もずっとそうなのに。
俺だけがスッキリして終わりなんて、そんな事…許されないに決まってる。
「…はむ。……ん、ちゅく……ぁむ、」
佐々木が俺にして見せたように、ぱくりと一思いに含む……事は出来なかった。しかし、先端の一番太いところまでは何とか押し込めた。
あぁ、…んだよ、これ。
硬くて、気を抜けばすぐに俺の唇など振り切って上を向いてしまいそうだ。
それほどの圧力が掛かっているのだから、俺の身体が一歩、また一歩と佐々木に近づいてしまうのは仕方がないじゃないか。
一番上の割れ目は上顎を擦ってくるし、ピンと張って鋭く伸びた裏の筋を下から撫でると、口内に今まで食べてきたどれとも言えない独特の味わいが広がる。
さっき、出したばかりなのに。俺の方まで…また熱くなってきて。
どうするんだよ。
どうしてくれるんだよ。
「ん…、竹内さん。そのまま頭…軽く前後に動かせる…?」
「ふ、ぅ…んぐ……っん、ぷぁっ!」
言われた通りに頭部を沈めれば、先端が喉の奥に到達して生理的な涙が込み上げた。反射的に顔を引いてしまったがために、初めに見た時よりも更に質量を増したそれは口の外へ飛び出し、俺の頬を叩いた。
惨めな姿だというのに。こんなに情けない姿を曝け出しているというのに。
佐々木の昂りは熱を持つばかりで、つい見惚れてしまえば最後、俺自身もジワリと服にシミを作るのだった。
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