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海くんに教えてもらうんだから自分で調べるわけじゃない。だから友達になれる、と思う。
そしてセックスが出来るなら、そのやり方を知っておきたい。ダメ嫁だなんて言わせない。
「……………」
「海くんが教えて?」
海くんを見たまま言う。
僕は真剣だ。妥協はしない。友達にもなりたいし、それ以上にはもっとなりたい。
海くんは困ったように直樹を見た。
そう、これだ。海くんは僕のことで困ると直樹を見る。
そして、直樹は面白がりながら僕達の間に入ってくる。
「はいはい。終わり。岡崎は唯斗を友達にする。唯斗はこのことを調べない。それで終了!」
「やだ。そんなんじゃ海くんにダメ嫁って言われる」
「お前が嫁なの?大丈夫、そうなった時に岡崎が優しく教えてくれるって」
「………海くん、ほんと?」
「え、は?いや、そうならねーし」
何だかんだ言い合ったけど、結局は直樹の案で収まった。
海くんは頑なに僕とキスする関係にならないって言うけど、そんなことない。僕はきっと海くんの特別になる。
そんなことを思いながら、みんなでDVDを見た。
海くんは見たいと言ってただけあってずっとテレビを見ていた。
直樹は気付いたら寝ていた。
僕はずっと海くんを見てたから内容なんてほとんど分かってない。
分かったことは、海くんが表情豊かなんだってこと。
嬉しそうに笑ったり、少し泣きそうになってたり、ハラハラ見守っていたり。
海くんを見てるとDVDが終わるのは一瞬だった。
「お前ら、DVD見てんのに何してんの」
「昨日唯斗と夜中まで狩りしててあんま寝てなくて」
「DVDより海くんの方が魅力的だったから」
海くんは呆れたように僕らを見たけど、特に何も言うことはなかった。
学校帰りにDVD1本見ると思ったよりも時間が経ってたから帰ることになった。もちろん僕は駅まで海くんを送っていく。
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