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勉強会4
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「優介、そこはその公式じゃない。.....これ。この公式を応用して解くんだ」
「ぅううー」
優介に数学を教えているが、一向にこの手の問題が解けない。
「...ちょっと休憩するか」
数学を教えている間、ほかの教科を勉強していた椿が俺たちに声をかけた。
「っしようー!休憩だっ!」
「買ってきたシュークリーム食おう」
袋を漁り、シュークリームを取り出す。
「佐々木は頭がいいんだな」
「そうか?」
「満点を取ってた」
ああ、この前のテストか。
「冬夜は教科書を丸暗記できるんだよ」
「そこまでじゃないけど....、椿は英語ができるって聞いたけど」
とろりと出てくるクリームを、上手く吸い込みながらシュークリームを食べる。
「まあな。小さい時は外国に居たからな」
「うわ、帰国子女ってやつじゃん!寛也すげぇ!」
「ふーん.....んっ!?....」
がぶりとかぶりついた反対側から、クリームが噴き出してしまう。
シュークリームを持っていた手にクリームが付いた。
あっぶな...カーペットとかに落としたらヤバかった...。
フカフカした長い毛足のカーペットは、絶対目を剥くような値段だろう。
内心ビクビクしながら手の付いたクリームを舐めた。
「ほい、ティッシュ」
優介がティッシュを取って渡してくれる。
「さんきゅ...危なかった」
「ぜってぇ汚したくないもんなー」
優介と二人で笑う。
「...そ、そうか?」
椿は苦笑いしながら返すが、絶対そうだ。
シュークリームを食べ終わったあと、今度は英語を椿が教えていく。
「比較級はな、テンプレがこの三種類ある。これを使えばほとんどの作文はできる」
「この後ろにくっついてるのはなに?」
「それはだな...」
こっちも大変そうだ。
俺はうさぎさんを膝にのせ、古典の教科書を読みはじめた。
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