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お茶(?)会 2
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まだ昨日の出来事なのにどこか懐かしい思い出みたい。
暁たちが戻ってきてから、改めて僕と夕陽くんが顔見知りだったわけが夕陽くんによって掻い摘んで説明された。
「へー、だから2人は顔見知りだったんだ」
「そうそう。でもまさかいきなり泣かれるとは…正直思ってなかったよ」
「そっ、それはごめんってば…」
俺が泣かせたってあの後散々からかわれたんだから、と頬を膨らませる夕陽くん。
申し訳ない気持ちでいっぱいだけどその様子はちょっと見てみたかったかもしれない。
なによりほっぺを膨らませてる夕陽くんがなんだか可愛くてクスクス笑ってしまう。
「なーに笑ってんのさ!」
「いひゃいいひゃいっ、ほめんってばっ」
「……。可愛いから許す」
「かわっ…!!?ちょっ、」
両頬を掴まれ、視界の端がじわりと歪む。
謝る僕を可愛いと言ったと思ったら、近づいてくる夕陽くんが僕の頬に触れた。
状況が飲み込めなくてぽかんと夕陽くんを見つめる。
「な、…なにっ、して……っ」
「なに、て……ほっぺにちゅーしただけだよ?」
「ちゅ、…えっ!!?!?!?」
爆弾発言をサラッと言ってのけ、何か問題だったの?と言わんばかりに首を傾げる夕陽くん。
当の僕は顔から火がでそうなほど恥ずかしくて口をぱくぱくさせる。
顔だけでなく首まで熱い。
やだよ、もう。恥ずかしすぎる。
「だ、ダメだよ!そんなことしちゃ!」
「なんで?」
「なん、…え?なんでって…」
「春翔が可愛かったからちゅーした。何がダメ?」
「え、ええと……だってそれは…」
自分の動揺を誤魔化すためにも
益々首を傾げる夕陽くんになんて言っていいか分からなくてタジタジになる。
「ひゅーぅ、さすが帰国子女。愛情表現がストレート〜」と、奏多も暁も他人事。
真っ赤になって混乱する僕を見て楽しみ始める。
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